この記事では、そんな疑問を持つ方に向けてHSPの特徴を4つに分けてご紹介していきます。
HSPを提唱したアーロン博士の書籍をもとに、わかりやすくHSPの特徴をまとめています。
HSPを理解することで、日々の生活での困りごとや生きづらさへの対策をとることができます。
ぜひ参考にしてみてください。
敏感で繊細な人が多いHSPとは?
HSPとは、感受性が強く非常に繊細な気質を持つ人のことを意味します。
Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略で、アメリカの心理学者エレイン・N・アーロン博士によって提唱された概念です。
HSPは人口全体の約20%、5人に1人に当てはまる生まれつきの気質です。
病気や障害ではありません。
様々なことに対して敏感で刺激を受けやすいことから、HSPは疲れやすく、ストレスを抱えやすい傾向にあります。
外交的なHSS型HSPもある
HSPは7割は内向的ですが、残り3割は外交的です。
この外交的なHSPは、特徴的な特性を持つことからHSS型HSPと言われています。
HSS型HSPは刺激に弱いにも関わらず、刺激を求めに行きます。
しかし、HSP気質の繊細さも持つため、「極度に疲れる」「繊細だと理解してもらえない(心が傷つきやすい)」という悩みを抱えることが多くあります。
HSPの4つ特徴
アーロン博士は、HSPの特徴として以下4つを挙げています。
- 物事を深く考える(Depth of processing)
- 刺激を過剰に受けてしまう(Overstimulation)
- 人の気持ちに共感しやすい(Empathy and emotional responsiveness)
- 五感が鋭くて敏感(Sensitivity to subtleties)
上記の全てを満たす人がHSPとなります。
それでは、具体的な例を挙げながら、それぞれの特徴を説明していきますね。
物事を深く考える
HSPは物事を深く考えることができる分、「失敗したら怖い…。」という強いリスク回避思考を持っています。
ネガティブになることが多い一方で、失敗を回避する力は強い傾向にあります。
刺激を過剰に受けてしまう
HSP気質の人は些細な刺激でも過剰に受け取ってしまいます。
そのため、疲れやすくストレスを抱えやすい傾向にあります。
人の気持ちに共感しやすい
HSPは、人の気持ちに対する感受性が非常に強いです。
そのため、相手の気持ちなのに、自分の気持ちのように感じてしまうことがあります。
五感が鋭くて敏感
HSPは五感が鋭くて敏感ですが、人によって感じ方(程度)は違います。
私もHSPですが、音と匂いに敏感です。特に音と匂いは、具合が悪くなるほど苦手なものがあります…。
このように少し苦手なものから、どうしても耐えられない程度のものまで、人によって様々です。
HSPとエンパスとの違いは?
エンパスとは、感受性が強く共感力が高い人とされています。
エンパスとHSPはよく似た概念ですが、大きく違う点があります。
それは、「スピリチュアル」と「根拠がある(科学的)」の違いです。
エンパスはスピリチュアル的な要素が強く、直感で相手の気持ちが分かるとされています。
一方でHSPは微妙な表情や仕草などの根拠をもとに気持ちを汲み取ることができます。
これは、HSPは上述の4つの特徴から観察力が高い傾向にあり、客観的な情報から相手の気持ちを推察しやすいためです。
HSPを知って活かす
この記事では以下のHSPの特徴を4つご紹介してきました。
HSPは敏感で繊細なので、日々の生活で困りごとや生きづらさを感じる場面に多々遭遇します。
「普通になりたい」「治したい」
そんな気持ちになることもあるかと思います。
しかし、HSPは生まれ持ってきた気質となるため、HSPを治すことも非HSPになることもできません。
ただ、HSPを理解することで、苦手を避けて特性を活かすことができます。
HSPのことを理解して特性を活かすことができれば、困りごとや生きづらさは格段に減ります。
そのためにも、まずはHSPを理解していきましょう。