【HSPの人事が解説!】HSPの長所を生かせるおすすめの仕事55選と仕事の探し方

HSPの長所を生かす仕事の選び方 HSPの仕事
この記事で解決できる悩みや疑問

「どんな仕事がHSPに向いてるの?」

「HSPの長所を生かせる仕事をしたい」

このような悩みや疑問を解決するために、HSPの長所を生かせるおすすめの仕事と仕事の探し方をご紹介しています。

ななせ
ななせ

私自身もHSPです。これまで人事や転職エージェントとして働く中で、たくさんのHSPの仕事に関するサポートをしてきました。

実際に私が仕事を探しているHSPをサポートする時に気をつけていることをもとに、HSPの仕事の探し方をまとめました。

HSPの特性を生かす仕事探しに悩んだら、ぜひ参考にしてみてください。

HSPの長所を生かせる仕事を探す

ノートに図を書いている

仕事を探す上で特に重要なポイントは、あなた自身の長所(強み)を生かすことです。

「当たり前でしょ!」と思うかもしれません。

しかし、HSPは変化や失敗を好まないので、苦手なことを継続しようとする人が多くいます。

ななせ
ななせ

苦手なこと(短所)を続けるよりも、長所を生かす方が仕事は楽しくラクになりますよ。

HSPは以下のような長所を持つ人が多いので、仕事を探す時に参考にしてみてください。

長所の具体例
  • 思慮深い
  • リスク回避思考を持っている
  • 責任感が強い
  • 人の気持ちに共感できる
  • 想像力が豊か
  • 芸術的な感性が豊か
  • 観察力が優れている
  • 一人を楽しめる
  • 誠実で謙虚
  • 夢や将来の目標を持っている(探している)
  • 物事を丁寧に進めることができる

HSPの長所については以下の記事に詳しくまとめているので、参考にしてみてください。

HSPにおすすめする仕事55選を6つの特徴に分けて紹介

HSPの長所を生かせる仕事には以下のような特徴があります。

  • 人の心や身体をケアする仕事
  • 動植物に関わる仕事
  • 正確性を求められる仕事
  • 物事を深く考えることを求められる仕事
  • クリエイティブな仕事
  • 人との関わりが少ない仕事

それぞれの特徴ごとに具体的な仕事をご紹介していきますね。

人の心や身体をケアする仕事

HSPの長所を生かせる仕事例
  • カウンセラー
  • 教師
  • 心理療法士
  • 整体師
  • 介護福祉士
  • マッサージ師
  • 鍼灸師
  • エステティシャン
  • セラピスト

共感性が高いHSPは、人の痛みに敏感で感情移入しやすいです。

そのため、HSPは「困っている人を助けたい」という思いを持つ人が多くいます。

HSPにとって悩みを持っている人に対して真摯に向き合い、寄り添う仕事は適職なので、ぜひ仕事の候補に入れてみてください。

動植物に関わる仕事

HSPの長所を生かせる仕事例
  • トリマー
  • ペットトレーナー
  • 獣医
  • 動物看護師
  • 造園士
  • 農業
  • 林業
  • 動植物園や水族館のスタッフ
  • 花屋
  • ガーデンデザイナー
  • フラワーコーディネーター
  • 植木職人

HSPは鋭い五感を持っているため、動植物の細かいサインに気づく人が多いです。

また、共感性が高いHSPは人間だけでなく、動物や自然に対しても寄り添うことができます。

動植物と触れ合う時間が多い分、人と接する時間は多くありません。

対人関係にストレスを抱えやすいHSPにとって、動植物に関わる仕事はおすすめです。

正確性を求められる仕事

HSPの長所を生かせる仕事例
  • 経理
  • 事務
  • データ入力
  • 工場でのライン作業
  • 自動車整備士
  • 検査や検品スタッフ

HSPは細かいことに気付き、物事を丁寧に進めることができます。

また、根気が必要な細かい作業を続けることが得意なので、正確性を求めらる仕事には適性があります。

物事を深く考えることを求められる仕事

HSPの長所を生かせる仕事例
  • システムエンジニア
  • インフラエンジニア
  • プロフラマー
  • アナリスト
  • Webデザイナー
  • マーケター
  • 経営コンサルタント

HSPは一つのことをしっかりと掘り下げて考えることを得意とします。

技術職や細かい分析を求められる仕事は、HSPにおすすめの仕事です。

人との関わりが少ない仕事

HSPの長所を生かせる仕事例
  • 家政婦(家事代行)
  • 新聞配達
  • 清掃員
  • 図書館司書
  • 配達員(ドライバー)
  • 倉庫作業
  • 学芸員
  • 警備員

HSPは対人関係でストレスを抱えやすいです。

また、HSPは一人で黙々と仕事をすることが得意な人が多い傾向にあります。

一方で、刺激を好まないHSPにとって、多くの人と関わる事は得意ではありません。

人との関わりが少ない仕事はHSPにとって、苦手なことを避けながら得意なことをできる仕事です。

クリエイティブな仕事

HSPの長所を生かせる仕事例
  • デザイナー
  • 作家
  • イラストレーター
  • 演出家
  • 画家
  • フォトグラファー
  • ミュージシャン
  • カメラマン
  • 編集・制作
  • ゲームクリエーター
  • コピーライター
  • YouTuber
  • ライター

強い感受性を持っているHSPは、クリエイティブな仕事に向いています。

また、一人もしくは少人数で取り組む仕事が多いので、HSPにとって仕事がしやすい環境です。

HSPにおすすめしない仕事の特徴

5個のチェス

HSPは刺激に敏感で繊細なので、不向きな仕事を把握して出来るだけ避けるようにしましょう。

以下の4つの特徴に当てはまる仕事はHSPの人が苦痛に感じやすいです。

  • 競争が激しくノルマが厳しい仕事
  • 他者との接点が多い仕事
  • マルチタスクを求められる仕事
  • 集中できない環境で行う仕事

競争が激しくノルマが厳しい仕事

向いていない仕事例
  • 保険営業
  • 証券営業
  • 不動産営業
  • 総合商社営業
  • 外資系企業勤務

競争が激しくノルマが厳しい仕事は、基本的にどの仕事も疲れやすくストレスが溜まりやすい仕事です。

繊細なHSPには非常にハードな環境となります。

上記の仕事は出来るだけ避けるようにしましょう。

他者との接点が多い仕事

向いていない仕事例
  • 営業職
  • プロデューサー
  • 接客業
  • 販売業
  • コールセンター
  • 受付
  • コーディネーター

HSPは対人関係にストレスを抱えやすく、様々な人との接点がある仕事は向いていません。

また、人が多い環境だと集中しにくいと感じる人も多いようです。

そのため、人との接点を持つことに苦手を感じる場合、このような仕事は避けるようにしましょう。

マルチタスクとスピードを求められる仕事

向いていない仕事例
  • 飲食店
  • プロデューサー
  • コーディネーター

HSPは一つ一つの物事を丁寧に進めることは得意です。

一方で複数の物事を同時に進めることを苦手とする傾向にあります。

また、スピード感を求められる仕事も苦手です。

集中できない環境で行う仕事

向いていない仕事例
  • コールセンター
  • 騒々しい職場環境での事務職

五感が鋭く刺激に敏感なHSPは、騒々しいなど集中が難しい環境では仕事を苦手とする傾向があります。

電話の話し声や人や物の移動が多い職場では、周りの環境が気になって仕事が手に付かないという人も多いです。

自分のペースで行える働き方に変えることも検討しよう

HSPは様々なことに敏感で疲れやストレスを抱えやすいので、自分のペースで仕事を行える環境が最適です。

そのため、働き方の候補として出勤が必要な正社員のみを考えている場合は、

ワークスタイル例
  • 在宅勤務OKの勤務形態
  • 派遣
  • 業務委託
  • 個人事業主

なども候補として入れてみてください。

安定性から考えると、正社員がおすすめです。

しかし、働きやすさから考えると正社員をおすすめできるとは限りません。

HSPは正社員の仕事に対して、

  • 責任が重くて合っていない
  • 勤務時間が長くて辛い
  • 出勤が辛い

などの悩みを抱えやすいです。

HSPは真面目で責任感が強い人が多いので、頑張りすぎて心身ともに調子を崩す人も多くいます。

正社員以外の働き方は魅力的だけど、お金が足りない気がして踏み切れない…。

ななせ
ななせ

収入面に不安がありますよね。でも、正社員以外の働き方は時間に余裕ができるので、空いた時間に副業をすることでカバーすることも可能です。

正社員の働き方に対して悩みを持っている場合は、違う働き方にも目を向けてみてください。

あなたのHSP特性にあった仕事を探すコツ

choiceと書かれた看板

HSP特性を生かせる仕事は分かったけど、具体的な探し方がわからない…。

ななせ
ななせ

仕事を探すのは難しいですよね。私がHSPの転職を支援する時にアドバイスする内容をもとに、具体的な仕事の探し方をご紹介していきますね。

HSPの特徴は人によって現れ方が微妙に異なります。

これから、あなた自身に向いている仕事の探し方を以下のステップに沿ってお伝えしていきます。

仕事を探すステップ
  1. 自分自身のHSPとしての弱み強みを知って仕事を探す
  2. 仕事に意味や目的を見出す
  3. 希望条件を定める
  4. エージェントからアドバイスをもらう

自分自身のHSPとしての強みと弱みを知って仕事を探す

仕事を探す上で自分自身の強みと弱み(長所と短所)を把握することはとても重要です。

HSPの弱みはよく分かるけど、強みって何だろう?

ななせ
ななせ

HSPには強みがたくさんありますよ!実際にHSPの強みを生かして、転職を成功させている方もたくさんいます。

特にHSPは自己肯定感が低い傾向にあるので、「短所は把握してるけど、長所はよく分からない」という人が多いです。

そのため、まずは自分の強みを洗い出しましょう。

以下のような方法を試してみてください。

  • 強みを書き出す
  • 弱みを書き出して強みに変えられないか考える
  • ブログや本でHSPの強みとして紹介されていることの中で自分に該当するか考える

また、この時点では弱みと強みをざっくりと把握できれば大丈夫です。

あなた自身のHSPとしての強みと弱みが分かったら、この記事でご紹介した仕事を参考に気になる仕事を探してみてください。

仕事に意味や目的を見出す

あなたのHSPとしての強み(長所)から仕事を探したら、その仕事に対する意味や目的を見つけてみましょう。

HSPは物事を深く考えることができるため、仕事に対して意味や目的を求める人が多いです。

ななせ
ななせ

「何のために仕事をしているのだろう?」という疑問があると仕事に苦痛を感じる人が多い傾向にあります。

目的や意味は自分の納得感があるものであれば、何でもOKです。

「社会的な意義があること」といった大きなことでも良いですし、「周りの人のため」「自分のスキルアップのため」など身近なことや個人的なことでも大丈夫。

自分にとって納得感のある仕事の意味や目的を見つけてみましょう。

仕事の希望条件を定める

自分の市場価値は低いだろうから、低めの希望条件で探してみようかな。

ななせ
ななせ

最初から低めの希望条件で仕事を探すのはやめましょう!良い条件の求人を見逃す可能性があります。

HSPは自己肯定感が低い人が多いです。

そのため、相場の労働条件よりも低い条件で仕事を探していることが多々あります。

仕事を探しを始めるときは、以下のステップで希望条件を定めていきましょう。

  1. あなた自身が本当に求めている希望条件を洗い出す
  2. 市場における労働条件の相場を掴む
  3. 適切な希望条件を設定する。

まずは、あなた自身が本当に求めている希望条件を洗い出てください。

「こんな生活をしたいな」「この仕事や職場は良いな・微妙だな」など、自分の希望を出します。

そして、労働条件の相場を掴むために、求人サイトで求人をたくさん見ましょう。

興味が沸く求人や希望条件にあっている求人を探してみるうちに、以下のような気づきがあります。

  • ▲職で年収●円を希望する場合、▲経験■年以上の求人が多い
  • 未経験で▲職を希望する場合は、★歳までの求人が多い

このような気づきをもとに、市場の労働条件の相場をざっくりと掴みましょう。

ななせ
ななせ

良い労働条件の求人は、入れ替わりが激しいなどブラックな職場の可能性があるので口コミを確認するようにしましょう。

そして、あなたの希望条件と労働条件の相場が把握できたら、仕事探しをする際の条件を定めてください。

実際に仕事を探し始めると、希望条件は変わっていくことも多いです。

ただ、希望条件を定めていないと仕事探しの難易度は上がります。

ざっくりで良いので希望条件を定めておきましょう。

転職エージェントからアドバイスをもらう

転職活動よく分からないけど、とりあえず求人に申し込んでみよう!

ななせ
ななせ

転職活動を始めるときは、ぜひ転職エージェントを利用してみてください!

転職のプロから無料でアドバイスを受けることができます。

転職エージェントは、仕事探しの成功パターンを熟知しているプロです。

そんなプロに無料でアドバイスしてもらうことができます。(※転職エージェントの利用料は無料です。)

あなたの弱み強みや業務経験をもとに、

  • 希望条件の設定が市場的にあっているか
  • 希望条件を満たす仕事の探し方

などのアドバイスを受けることが可能です。

ただし、転職エージェントごとに得意なジャンルが異なります。

担当者との相性もあるため、複数の転職エージェントに相談してみてください。

ななせ
ななせ

優秀なエージェントは人事決済者との強いパイプがあります。

企業側に人材ニーズがあれば、既存の求人がなくてもあなたに合った求人を作ってもらえることがあります!

HSPの長所を生かせる転職の成功事例

HSPは長所がたくさんありますが、苦手とすることも多くあります。

そのため、長所を生かしつつ、苦手なことを出来るだけ避ける仕事を探すことが大切です。

ななせ
ななせ

自分に置き換えた時にイメージしやすいように実際に転職をお手伝いした方の事例をご紹介しますね。

Aさん 接客業から経理への転職

接客業で働いていたAさんは、様々な人と関わる業務内容や人間関係のストレスから転職を決意。

コツコツと正確に細かい仕事ができる強みを生かせる仕事として事務や経理を目指す。

簿記の資格を取り、無事に接客業から経理へ転職。

Bさん 営業職からマーケティング職への転職

営業職のBさんは、激しい競争環境や人間関係に強いストレスを感じて転職を決意。

得意かつ好きな業務はクライアントの商品の調査と提案書類の作り込み。

この強みを生かして、少人数のチームで商品企画を行うマーケティング職へ転職。

Cさん 同業種でストレスの少ない職場への転職

Webデザイナーとして働くCさんは、多くの人と連携が必要な仕事内容にストレスを感じて転職を決意。

Webデザイナーの仕事は好きで得意だったため、少人数で仕事を進められる職場に転職。

HSPの特性は現れ方が人によって異なります。

そのため、しっかりと自分と向き合って、HSPの長所を生かせる仕事を探すことが重要です。

HSPの長所を生かせるおすすめの仕事を探すコツ

今回は、HSPの長所を生かすことができる仕事の具体例と仕事の探し方についてお伝えしてきました。

人生において仕事をする時間は非常に長いです。

仕事の時間を良いものに変えることができれば、一気にラクに生きることができるようになります。

この記事を参考に長所を生かせる仕事を探してみてくださいね。

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